TGM-2実践テストその②です。
写真はTGM-2を使って今朝撮ったM20三裂星雲です。
VISAC(VC200L) fl.1800mm with VC用レデューサー 1800mm→1278mm f/6.4
EOS kiss X2 ISO 400 5min * 8枚
EM-200B赤道儀
FC-76ガイド鏡 on TGM-2ガイドマウント
GA-4 and Nagler type 4 12mm による眼視ガイド
最近の中ではよく撮れている気がします。
無改造デジタル一眼でも、思ったより赤い星雲は映るもんですね。
で本題のガイドマウントTGM-2ですが、コンポジットの際の1コマごとの撮影視野移動量が以前よりかなり減りました(1/3位になった)。なのでトータルでのたわみ量が、ニューガイドマウントを使っていたシステムの時より減ったということですね。これは明らかに良いことですね。これはガイド中にたわむ量が減ったという事ですから、ガイド精度に貢献するはずです。まぁ望遠鏡の向きが前とは違うので、定量的な比較は全く出来ませんが、いつもより簡単にガイドがキマるな、という感じを確かに受けました。。
TGM-2がはじめ届いたときは、微動ハンドルを回した感じに結構大きなバックラッシュがあり(バックラッシュが全くないと逆に歯車は動かないが)、TGM-2はロック機構などがないのでバックラッシュの範囲内でガタがでるのではないか?と思いましたが。が、これは杞憂でした。どうやら微動ハンドルにバックラッシュがあっても、TGM-2の向きが固定されるような仕組みになっているようです。
他の使用者の方のブログを拝見したところ、「ギヤは一方方向に強力に与圧されており、ハンドルを回していないときは常時固定されます。構造的にはウォームホイルが土台側、ハンドルはウォームシャフトとなっており、でこのウォームシャフトをスラスト方向に与圧することでゼロバックラッシュのウォーギヤとしています。 ギヤのことが分かっている方ならウォームギヤ自体がセルフロック作用を持っていることをご存知でしょう。」 との記述を見つけました。
そして何よりガイド星の導入が飛躍的に楽になりました。使ってみると分かりますが、TGM-2の微動機構はとてもなめらかで、ハンドルも回しやすく、いちいちクランプする必要もないのでガイド星の導入が苦になりません。あっという間です。今までは粗動のみのガイドマウントで、ガイド鏡を辛い体勢で覗きながらロックを緩めたり締めたりしていて、なかなかおっくうな作業でしたが、TGM-2ならあっという間に導入できてしまいます。大変素晴らしい。赤道儀の上に微動付き経緯台が載っているようなものです。
今回のようにレデューサーを使って焦点距離を1278mmまで縮めれば、9割はガイドエラーせずに撮ることが出来ます。直焦点1800mmでも7割位はガイドエラーが気にならない程度に撮れます。
最近はかなりガイド成功率が上がってきました。
一年前はレデューサー付けても、星を点に写すことに苦労していたので、それに比べたら大進歩です。何が変わったんでしょうね?一番初めからの直焦システムの変化といえば・・・
三脚:VIXEN SX-HAL130 → タカハシSE-M木製直脚
赤道儀:VIXEN SXD赤道儀 → タカハシ EM-200B赤道儀
ガイド鏡:VIXEN 6cm fl.900mm → タカハシ FC-76 fl.600mm
鏡筒バンド:誠報社 ユニバーサル鏡筒バンド → タカハシ 鏡筒バンド95S
ガイドマウント:誠報社 ニューガイドマウント → タカハシ TGM-2
カメラ:CANON EOS 7s → CANON EOS kiss X2
こんな感じです。
なんといっても圧倒的に効果が大きかったのはEM-200B赤道儀ですね。
SXD赤道儀はDCモーターなので動き出しがモッサリしていたのに対して、EM-200Bはステッピングモータなので反応が素早く、コントローラーを押した瞬間に動き出します。ステッピングモーターの低速トルクの太さ、反応性の良さ、安定した恒星時追尾は特筆ものです。EM-200はベストセラーなだけはあります。
あとデジタル一眼EOS kiss X2のおかげで、露出時間が5~10分のものを沢山撮れば良いので、一枚あたり露出時間が少なくて済むこともかなり大きいです。
使わなくなった機材はヤフオクや友人のもとに旅立っていくことが多いですが、カメラEOS 7sは星景写真、ガイド撮影で変わらず活躍しています。
ガイドマウントや鏡筒バンドは経費削減されがちですが、長焦点の撮影では影響してきます。今回買って良かったかな、と思います。
てことで、TGM-2良さそうです。
少なくとも全然悪くはないです。
ガイド星もとっても楽に導入できます。
ガイドもしっかり決まります。
ちょっと値が張りますが、おすすめの機材といえますね。
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