2011年2月3日木曜日

SynGuider & EM-200_AGS-1S_BLD 初実戦テスト

ずばり結果から申しますと、オートガイド成功しました。

それでは先日神割崎にて撮影したこちらの写真をご覧ください。



M104 ソンブレロ銀河
VISAC(VC200L) fl.1800mm
EOS kiss X2 ISO800 10min * 6枚
EM-200_AGS-1S_BLD赤道儀
FC-76ガイド鏡 + 3枚玉ショートバロー (ガイド鏡系合成焦点距離fl.1200mm)
SynGUiderによるオートガイド


M97 ふくろう星雲 
VISAC(VC200L) fl.1800mm
EOS kiss X2 ISO800 10min * 7枚
EM-200_AGS-1S_BLD赤道儀
FC-76ガイド鏡 + 3枚玉ショートバロー (ガイド鏡系合成焦点距離fl.1200mm)
SynGUiderによるオートガイド




これらの写真がEM-200_AGS-1S_BLD赤道儀とオートガイダーSynGuiderの初実践テストの物です。赤道儀が改造から帰ってきて、久しぶりに直焦が出来て、空も良く晴れて、おまけにガイドも上手くいったので大満足の一日でした。

肝心のガイド精度ですが、コンポジット前の一枚のそれぞれ中心部強拡大画像は以下です。

M104 コンポジット前10minガイド 中心部強拡大画像

M97 コンポジット前10minガイド 中心部強拡大画像

このレベルまで拡大した画像をお見せするのは、ガイドエラーが見えて今までならば非常に嫌なのですが、これは自信を持ってお見せ出来ます。

この精度でガイド出来れば、私のレベルでは十分と言えるのではないでしょうか。

生まれ変わった相棒のEM-200はさらに素晴らしい子になったようです。
おそらくBLD(バックラッシュレスドライブ)なので、オートガイダーからの指令に俊敏に反応できるのでしょう。これは特に赤緯のガイド精度にもろに効いてきます。それでガイド精度が高いのだと思います。

それから地味にVISACの足元のDS45強化アリミゾがVISACアリガタレールをがっちり掴んでいることが、VISACのたわみ軽減に一役買っているのでしょう。

SynGuiderもサブピクセル処理のおかげで、ガイド鏡系の合成焦点距離fl.1200mmでも、VISACのfl.1800mmをしっかりガイドできるようです。操作はすこぶる簡単で、しかも5等星程度の暗い星でもガイドできたので、使い勝手もなかなか良いのではないでしょうか。スタンドアロンタイプのオートガイダーで長焦点をガイドしてらっしゃる方はあまり見かけませんが、ガイド鏡系合成焦点距離fl.1200mm程度とSynGuiderで(つまりNexGuideでも)fl.1800mmクラスのガイドも十分可能ということがわかりました。

今回は天頂付近のM97も南天のM104もちゃんとオートガイドできたので、これからにかなり期待です。

6 件のコメント:

  1. 通りすがり-taka001002011年2月6日 0:48

    オートガイド成功ですね!
    実は私もたいやきさんの書き込みを見ていたら、段々欲しくなってきましてSynGuiderを購入しました。
    ドイツから3日で届きました。
    まだテストしてませんが、とても操作が簡単で使い易そうです。

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  2. 素晴らしい精度ですね!長焦点にもかかわらず星像は点というのが何よりもの証拠ですね。パソコン要らずでこの精度のスタンドアローンタイプオートガイダーは欲しくなりますね~5等星も捉えられるとは・・・使いやすそうです。

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  3. たいやきさんへ
     凄いですね。1800mmをガイドしてこの精度だとは予想以上でした。これからシーズンですしVisac欲しくなりますね。いかんいかん、ニュートンを使いこなす時間はありません。
    同じNexGuideを使っていて、ノイズコントロールが未だ余り試せてないのと、露出を切り詰めた方が精度が良さそうな事が判ってきましたが、私の焦点400-500mmでは十分過ぎる精度が出ますのでこれ以上は色々試すことは無さそうです。
    たいやきさんの今後の使いこなし方は参考になります。

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  4. >>通りすがり-taka00100 さん

    コメントありがとうございます。

    オートガイド結構あっさり成功してしまいました。ある程度試行錯誤をしなくてはならないのだろうなぁと思っていましたが、Auto Lock → Auto calibrateで上手くいきました。

    そうですかSynGuider買われましたか!3日で届くとはスムーズで何よりです。操作はとにかく簡単ですから、使いやすいと思いますよ!!お互い使いこなしていきたいですね。

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  5. >>きっしーさん

    コメントありがとうございます。

    まずは「Sky Explorer Ⅱ」の配備おめでとうございます。追尾の方も良好なようで、これからの作品に期待しています。

    今回は使い方がまだ分かっていなかったので、露出を初期値の128にしていましたが、ノイズコントロールで露出はもっと増やせるようです。焦点距離と空の様子によって調整すれば、5等よりももっと暗い星でもいけそうな気がしました。

    なにより心配していたガイド精度が1800mm直焦点でも対応できる精度だったことで、とても安心しています。3万ちょっとの投資でこのガイド精度ならば、コストパフォーマンス最高ではないでしょうか。

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  6. >>匿名さん

    いつもコメントありがとうございます。

    そういえば眼視用のニュートンはもう購入されましたか?
    VISACはいいですよ。一家に一台あったら何かと便利な筒です。コストパフォーマンスいいですし。中央掩蔽が大きく惑星には向きませんが、私のような貧乏人が系外銀河を撮るにはもってこいです。

    1800mmクラスになってくると、みなさんオフアキでガイドされてる方が多いので、ガイド鏡でしかもスタンドアロンタイプでガイドされてる方となると、ネットではお見かけしませんでした。そのためか、うまくいくかかなり不安だったのですが、最初の結果はその不安を吹き飛ばしてくれるものでした。正直私もうれしい誤算でした。

    今回の撮影では露出時間は初期値の128のままで、ノイズコントロールも使っていません。このあたりのパラメータを煮詰めれば、さらに高精度なガイドも可能になってくるのでしょうね。頑張ります。

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